水温・気温が低い場合や、長時間、身体を濡れたままの状態で放置した場合は、 危険な低体温症(ハイポサーミア)に陥る恐れがあります。 水温、天候に合わせて、速乾性と保温性に優れたウエアを身につけてください。 特に、日差しが強くて体感温度が高いときなどは、軽装で挑みがちですが、 そんな時でも水温はかなり低いものです。 体感温度よりも、水温を目安にウエアを選ぶよう 心掛けてください。 | ||
低体温症候群=ハイポサーミアとは 水の中に浸かっていたり、 濡れた衣服を着用していることが原因で起こる「病気」です。 体温を奪われることで体内温度が下がり、正常な代謝機能がマヒしてしまう症候群のことです。 意識が朦朧としたり、心拍数が著しく低下したり、急激に言語障害に陥ったりといった症状が現れ、 最終的には死亡に至ります。 低体温症候群という言葉は、まだ日本ではあまり知られておりませんが、 冬場においてもっとも注意したい「病気」です。 水温、気温ともに低い冬だけでなく、夏にも発症例が多く見られます。 水の中では通常の25倍の速さで体温が奪われていきます。 くれぐれも、水温、天候に合った、ウエアの着用を心掛けてください。 | ||
水 温 | 意識不明に至る時間 | 予想生存時間 |
0度以下 | 15分以内 | 15−45分 |
0ー5度 | 15−30分 | 30−90分 |
5−10度 | 30−60分 | 1−3時間 |
10−15度 | 1−2時間 | 1−6時間 |
15−20度 | 2−7時間 | 2−40時間 |
20−25度 | 2−12時間 | 3時間−不明 |
25度以上 | 不明 | 不明 |
アメリカ合衆国コーストガード(USCG)が発表している、 水温と低体温症候群との相関関係です。 着用している衣服の素材、 身体の大きさ、体脂肪量のちがいなどで数値が変わりますので、 あくまでも目安と考えてください。 なお、身体の小さな子供は、大人より早く発症します。 |