琵琶湖の水温と水位

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琵琶湖の水温、水位変化を分析


2005/6/8に念願の50upを揚げましたが、毎年釣れる場所や釣れ方が変わります。
これはどこから来るのでしょうか?

琵琶湖つにいて知識が深まれば釣果につながるか否かはわかりませんが、同じ釣果でも感慨が深まると思います。

南湖の平均水温について経年変化を調べてみました。

画面下の2001年の調査では経年変化を無視しています。しかし今回はこの違いを考えて見ます。


上のグラフを見ていてもわかりませんので南湖平均ではなく湖西と湖東の平均を比べてみますと
湖西の方が高い。(下図)
冬だけ考えれば風裏と寒風にさらされる湖東の違いでは思いますが夏も高いので
違います。推測では南湖の地形を見て北湖から冷水が流入する琵琶湖大橋と放水する洗堰を結ぶと
湖流は東よりに位置するからではと思いますが本当はわかりません。


原因は必要ですが、この結果から言えることが重要で年末や春先に狙うなら湖西である経験と一致
していること。

また水温が上がりすぎる夏は、釣果が湖西で伸びず湖東に分があることと一致します。
しかし最も重要なことは毎年、すべての月がそうとは言えない事です。




上のグラフでは湖東の方が高い月は少なく、殆どの月で湖西のほうが高い値になっていますが、平均ではなく地域別の温度を見てみると
2004年の7月は木浜が高く、2007年は1月、2月、3月とも浜大津は低くくなっています。

平均値では一定の傾向有りますが、平均水温の場所はなく、特定の場所で釣るわけでこれを疎かにすると思ったとおり釣れません。
日照時間、空梅雨、冷夏などの共通条件なら何処も同じ、地形なら毎年同じ傾向のはずが、特定の場所で年により、月によりバラツキがあります。(下図)

推測ですが北湖からの湖流が一様流でなく蛇行するのでは。烏丸半島や北山田が突出した地形となつていて流速が変われば渦流が変わる。

何よりどん深の北湖→滋賀県環境技術研究センターの三次元湖底図

・・ですら複雑な流れ→滋賀県環境技術研究センターの北湖の流況が存在しますので。

原因はわかりませんが地形や気温以外に水温を支配する要因が存在するようで、この状況が釣れる場所が変わる一因ではないかと思います。
結局考えてみても、成果があったような、ないようなことでその場所を釣りの都度見極めるしかないようです。
 
 


次に水位で、毎年大きく変動しますが、場所による変動はなく何処で釣っても条件は同じです。  
その時に釣り辛い状況か否かです。水位が釣りにもたらす影響は浅い場所で水位が少ないと水温上昇が早いとか、  
水が入れ替わらない状況で水質悪化が起きます。
豪雨や台風で水位が上昇すると水質が改善してウィードは元気を取り戻し、魚は活性化するでしょう。  
但し平均水位以下でも放水してすぐ元の水位に戻している場合があります。前回と同じ水位でも水は入れ替わっている場合があること。  

右肩下がりの状況は供給する水がないため水質悪化が起きますが、河川からの生活廃水や工場からの汚濁水が水量が少ない場合は更に  
水質悪化を顕著なものにするかも知れません。小刻みな変動を繰り返し冬場に水位が下がっていない年は水が入れ替わり釣りやすいはずです。



グラフデーターは「滋賀県環境技術研究センターより入手しました。
コメントについては当サイトの判断でセンターとは関係ありません。
  
以下は2001年以前の記録

ポイントやウィードの生育に大きな影響を与える 水温と水位の変化を調べてみました。

水温変化は水の持つ大きな比熱のせいでしょうか?
一年を通してみると毎年規則正しいサインカーブを描いています。
2月半ばに最低水温を記録します。4月から6月にかけて水温上昇は
年により若干差があります。酷暑が続くか否かで水温下降の時期にも影響が出ます。

数値的には12月末と4月初めがほぼ同じ。
春を待ちきれないバサーで3月から4月にかけ湖上には
ボートがあふれますが、まだ水温も低く体力を回復していないバスは動きが鈍い。
この頃、バスをヒットに持ち込むにはそれなりの釣り方が必要です。

1つの答えとして場所により水温3度以上違います。
春先3度の差は一ヶ月の差に相当します。
つまり3月初めでも4月初めのポイントが存在するわけです。

真夏に27〜28度有った水温は秋の深まりとともに急速に下がりますが、これにより
琵琶湖では9月末から10月初めターンオーバーが発生し釣り辛くなります。
ターンオーバーしていない所では最近の琵琶湖では難しいハードルアーにもヒット、
春に比べサイズはダウンしますが最も数が出る季節です。おっと...これは蛇足でした。
ポイント選びは兎に角ウイードの状況でしょうね。
もう1つは春と違い音、色、動きでアピール方法を大きく変えてみると違った結果が期待できます。

水位変化については規則性に乏しい。 グラフには96年の大減水の状況が分かります(上のグラフ)。
規則性に欠ける水位については最新のデーター含め分析してみました。

参考)もし低水温の湖に落水したら...?低体温症に注意

5年間の水位変化


気温が毎年同様なサインカーブを描くのとは異なり水位は毎年大きく変わります。
変化の状況を推測しますと、4月から夏にかけて水位は下降の一途をたどります。
この時期水位の減少を抑えるのは夏から秋にかけての台風がもたらす豪雨です。
この豪雨は年により差があり翌年まで影響を与えます。

つまり台風や秋の長雨が少ない年は翌年の4月頃まで減水が続くことなります。

早春、湖北から雪解け水が流れ込むことで水位は回復に向かい3月末から
4月初めは過去5年間の統計ではほぼ同水位まで回復となります。  

お断り;この調査結果は個人研究によるものです。




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